壁紙の張替DIYリフォーム初心者でも出来るプロの技無料公開

DIY DIY講座

はじめに

このDIY講座では、初心者の方を対象に掲載しておりますので

下地に不陸や欠陥があまり無い状態に限ります。

カッターなど危険な道具も使用しますので、

くれぐれも怪我や事故に気を付けて行ってください。

また、本ページはとても解りやすく

詳細に記載してありますので長文となっております。

目次を利用しながらご覧になってください。

糊付機

上の写真は、壁紙に糊をつける機械です。

もちろん購入の必要はありません。

購入するには約30万円位必要です。

DIY道具と材料

道具

壁紙の張替の道具と材料の紹介です。

全て揃える必要はありません!

道具全般

道具

道具の説明ですが、上の写真はプロ仕様です。

必要に応じて代用品でも大丈夫です。

くれぐれも怪我の無いように注意してください。

以下の赤字の道具は必要ですので出来れば

購入をお勧めします。

道具の説明

今回の講座で使用する最低限の道具は赤字で示しています。

赤字の道具はできるだけ揃えましょう。

赤字以外は必要に応じて準備してください。

  1. 軍手 怪我をしないためにも必要に応じて着用しましょう。
  2. かくはん機 糊やパテを混ぜるために使用します。
  3. 腰袋 道具を収納して腰にぶら下げます。
  4. パテ盆 練り終わったパテを載せます。
  5. やすり パテ処理後に段差を解消します。
  6. 下敷きテープ ジョイントでボード下地を切らないためのテープです。
  7. ファーバーテープ 下地のボードジョイントに使用して著しい下地の割れを軽減します。
  8. ジョイントローラー 壁紙と壁紙のつなぎ目(ジョイントといいます)と圧着する道具。
  9. スポンジ 壁紙の糊をふき取ります。
  10. なでバケ 壁紙を貼るときに空気を逃がしながら壁面に張っていく道具。
  11. 地ベラ 壁紙の余分な部分を切り取る際にガイドとなる道具。金属部分の厚さが、1.2mmと0.6mmの2種類あります。今回は1,2mmのものを使用します。
  12. パテベラ パテ処理の際、使用するへら
  13. スケール 5m位まで測れるものでOKです。
  14. ジョイントコーク 隙間の充填や圧着補強に使用します。
  15. ボードやすり ボードの木口処理に使用します。
  16. 金槌 あまり使用しません。壊すときに使用。
  17. つのべら クロスをたたむ時に使用。あまり使いません。
  18. スムーサー なでバケのあとはこの道具で、余分な部分の壁紙をたたんだり、折りじわをつけていきます。
  19. はさみ 100円ショップのもので十分です。余分な壁紙を切ります。キッチンはさみを使用しています。
  20. カッター・替え刃 ホームセンターで壁紙用のカッターが市販されています。カッターの刃の暑さも様々ですが、0.5mmが作業しやすいと思います。カッターの刃は常に切れ味がいい状態にしておきます。ですので、替え刃は用意しておきましょう。

写真に写し忘れがありました。

以下、追加です。

  • 雑巾・タオル

糊で手がベタベタするので手を拭く雑巾やタオルを準備しましょう。

  • ごみ袋

糊をつけた壁紙の乾燥を防ぐために使用します。

最後のお掃除にも使用します。

  • 養生テープ

何かと使います。

  • 糊付け用バケツとローラー

壁紙に自分で糊をつけるために必要です。

脚立

脚立

脚立の天板には乗らないようにしましょう。

日本の住宅の天井の高さは、2400mm前後です。

床から天井まで楽々届く人はあまりいませんから、

安全に作業できる脚立も必要に応じて準備してください。

脚立の代替品で踏み台や、足元が安定した椅子でも大丈夫です。

天井を張り替える場合は、脚立2台と歩み板が必要です。

初心者は危険なのでプロの業者に任せましょう!

腰袋

腰袋は作業がスムースに進むので、

準備したほうがいいですよ!

腰袋

この腰袋には、はさみ、ドライバー、カッター、替え刃

ローラー、刃折り機、地ベラ、スムーサー、なでバケを

収納しています。

材料

材料準備3パターン

  1. 自分で壁紙の貼り付け面に糊を塗布する方法
  2. ホームセンターで指定の壁紙に追加料金を出して専用の機械で生糊(なまのり)をつけてもらう方法
  3. 業者に依頼して自分で指定した壁紙に糊をつけてもらう方法

今回はDIYということなので1、の自分で糊をつける方法を紹介します。

どのくらいの材料が必要か?

ページの下部分にある、『材料の準備、数量拾い』をご覧ください。

壁紙

壁紙

日本の壁紙の単位は反(たん)で、1反あたり50m巻のものが主流です。

購入する場合は、1反でなくても大丈夫で、

1mから販売してくれるます

幅は1m弱で両サイドのミミを切り取ると実際に施工できる

有効幅はおおよそ95cm前後です。

(製品によっても異なります)

壁紙は壁紙メーカーの電子カタログや見本帳で選びます。

最近の壁紙は防カビはもちろん、抗菌や撥水など

様々な機能がついていてどんなものでも安心です。

色や柄をお部屋の用途に合わせて選んでみてください。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓

シンコールさん

サンゲツさん

少量の場合

少量でいいという方は、小分けになっていてすぐに使える

糊も売っていますので安心です。

糊・大量の場合

貼る面積が多い場合は写真のような25cm位四方の

段ボールに固形の専用糊が入ったものを購入して

水で希釈して使用します。(かくはん機が必要です。)

糊

仕上がりの感じはホットケーキの生地よりゆるい位です。

希釈具合は職人さんによっても作業の効率や好みで違うので

正解はありません。メーカーの希釈割合を参考にして

チャレンジしてみてください。

1箱で概ね150~200㎡位施工できます。

糊

糊を大きいバケツで撹拌したところ。

基本施工方法

あいうち』という方法で説明いたします。

あいうちの他には、『つきつけ』という方法があります。

今回は『あいうち』で施工します。

あいうち』とは、壁紙のつなぎ目の施工方法で

余分な部分をカッターと地ベラで裁断してつなぎ合わせる

方法です。

あいうちの方法

あいうち1

①、壁紙の2枚目以降を数センチ重ね合わせます。

次の工程で破線部分を裁断します。

2枚目以降が斜めにずれないように注意しましょう。

あいうち2

②、①で重ね合わせた破線部分をカッターで裁断して

A部分の余分な部分を切り離します(赤い部分)

あいうち3

③、赤い部分を切り離した状態。

あいうち4

④、さらに、右側のクロスの左側をめくり

Bの部分も切り離します。

カッターの刃の当て方やちから加減でB部分が

切れていなかったり、ちからが入りすぎて

ボード下地まで切ってしまうことがあるので

注意してください。

あいうち5

⑤、Bを切り離したところ。

あいうち6

⑥、めくった部分を戻してジョイントして終了です。

ジョイントはジョイントローラーを使用します。

ジョイント部分には糊が付着していますので

水で湿したスポンジで糊をふき取ります。

あいうちの仕組み

あいうち断面

簡単に言うと、壁紙2枚のみを切り、不要な部分は捨てる。

下地のボードまで切ってしますと、後々下地がわれて

補修が困難になります。

上図ですと、

オレンジ壁紙の赤線から左側を捨てる。

青壁紙の赤線から右側を捨てるということになります。

ボード下地を切らないためにも、慣れないうちは

下敷きテープを使用することをお勧めします。

下準備

養生と材料の準備壁紙はがし、(下地処理)の説明です。

養生

床や家具などに汚れや傷がつかないように、

ブルーシートなどで覆います。

材料の準備

実際に壁紙に糊をつけていきます。

その前に、

  • 壁紙を貼る数量をメモしておきましょう。
  • 測った寸法でクロスを裁断しておきます。

メモはフセンにしておくと便利です。

フセンは糊をつけてたたんだクロスに挟んでおきます。

クロスは、きれいなゴミ袋などに入れて乾燥しないように

します。しっかりと密封されていれば2~3日後でも

使用可能です。袋に入れるときは折じわがで出来ないように

2~3段までの重ねにしましょう。

数量拾い

6畳展開図

上図の様なお部屋の場合、

緑に塗りつぶした部分に対して寸法をとっていきます。

壁紙の有効幅は、おおよそ95㎝位ですので、

(材料によって若干有効幅は違いあり)

B面であれば必要な寸法は以下になります。

展開図A

実際の高さをスケールでそれぞれ拾っていきます。

①、②であれば実際の高さが35㎝だったので

クロスの裁断長さは、プラス5㎝40㎝にします。

プラス5㎝は上下で余分な部分を計算しているからで、

不安な場合はプラス10㎝でもOKです。

ただあまり多く余分な部分を計算すると、

作業効率が悪くなるので注意が必要です。

以下、それぞれの有効高さをスケールを用い拾って

行きます。

まとめると、

B面の壁紙の裁断はすべてで5枚分。

  • 40㎝を2枚
  • 100㎝を2枚
  • 245㎝を1枚

計算すると、(40×2)+(100×2)+245=525

525㎝のクロスが必要になります。

クロスを注文するときは、

余裕をもって+1m位は注文しておきましょう・

次の手順ではこの5枚に糊をつけていきます。

糊をつけたら乾燥しないように袋に入れます。

ホームセンターで専用の袋も販売しています。

商品名は『カンガルー』です。

2,000円位したような気がしますが、

きれいなゴミ袋でも全く問題ありません。

糊付け

糊を壁紙に塗布していきます。

今回は、ローラーで塗布していきますが、塗りムラの無いように

丁寧に塗っていきましょう。夏場の猛暑日などすぐに糊が乾いて

しまう環境下ではおすすめできませんので、直射の当たらない

涼しい場所で行うのがおすすめです。

また、風が当たっても感想やムラの原因になりますから気を付けましょう。

ミミ部分付近はジョイントになる部分ですので注意して塗り残しが

無いようにしてください。

今回の糊付けに必要なものは、ローラーと糊バケツです。

希釈した糊を丁寧にムラの無いように塗布していきます。

糊付けが終わったらクロスをたたんでオープンタイムを取ります。

オープンタイムでは、糊がクロスになじむ時間です。

基本的に概ね10分は取りましょう。

壁紙はがし

実際に壁紙を剥がしていきます。

既存のクロスを剥がすときはクロスのジョイント部分をみつけて

そこにカッターの刃を入れて剥がしていきます。

既存クロスの製品や住環境(湿気、紫外線に多く当たる場所)によっては

細かくしかはがれない場合もありますが、根気よく剥がして下さい。

入隅(壁と壁、天井と壁)部分では、地ベラとカッターで縁切り

しておき、貼替を行わない部分まで剥がさないように注意しましょう。

天井に廻り縁がついている場合は大丈夫ですが、

廻り縁がない場合はしっかりと縁切りをしましょう。

下地処理

今回は省略します。パテ処理や大規模な補修は、別途ご案内いたします。

貼替

実際に壁紙を貼っていきます。出隅や入隅、天井の貼り方まで公開。

プロの技をご紹介いたします。

平場

平場(ひらば)は、壁面で出っ張ったりひっこんだりしていない部分です。

壁面で張り出すのは右利きは、貼る壁面の右端から。

左利きは左端から行います。

展開図A

上図では、

③→②→①→⑤→④の順序で貼っていきます。

③→②→⑤→①→④の順序でもOKです。

時間がかかりすぎて乾くのが心配は場合は、

③→②→⑤→①→④の順序がよいでしょう。

基本の貼り方

1枚目

最初に、③の正面に脚立を準備して、糊をつけたクロスを持って登ります。

クロスをだら~っと垂らして垂直に壁面に貼り付けていきます。

この時、捨てしろ上下左右に数センチ取ります。

なでバケを用い全体を貼っていきます。

なでバケの圧着では左右方向に強く作業しないことです。

上下の動かし方は少し強くても大丈夫です。

次にスムーサーを使い、くせ付けをしていきます。

くせ付けをしながら角部分はきれいに丁寧にたたんでいきましょう。

窓枠部分は窓枠の角部分から不要な方向に向かって切れ込みを入れておきます。

きれいにくせ付けした部分に地ベラをあてて、余分な部分を裁断していきます。

裁断中はカッターの刃をしならせるようにして切っていきます。

スポンジで付着した糊をふき取ります。

2枚目以降

次に2枚目の壁紙を用意して、1枚目の壁紙のミミ部分に

数センチ掛かるように貼り付けていきます。

2枚目も1枚目と同様の作業をしていきます。

2枚目が貼り終わり余分な部分を切り取ったら、

いよいよジョイント部分の作業です。

ジョイント

基本施工方法『あいうち』を参照してください。

重なっているクロス部分に地ベラをあてて

カッターで裁断していきます。

重なっている2枚を切り、下地のボードは切らないような

ちから加減で裁断していきます。

下敷きテープがあると、ちから加減がわかるので

慣れないうちは、使用をお勧めします。

裁断が終わったらスポンジで糊をふき取り

余分な部分を捨てて、ジョイントローラーで圧着します。

クロスは、乾燥しながら縮むので

予めクロスを寄せておきます。

この作業を怠ると、完成してすぐに(当日から数日後)、

ジョイント部分に隙間が出てきます。

素人さんは、これができていない人がほとんどです。

この方法は、有料情報級ですので、このページを

ご覧になった方は、大ラッキーですよ!

ジョイントローラーの使い方はコロコロするのですが、

ジョイントローラーの両端と腹(真ん中部分)を使い

ジョイント部分の段差や引っ掛かりをなくしていきます。

カッターの使い方

  • カッターの刃は常に切れる状態にしておきます。
  • クロスを裁断するときの入射角ですが、30度くらいが

よいでしょう。

  • 1枚切るとき、2枚切るときのちから加減を調整してください。
  • 巾木や廻り縁にあてる場合は、カッターの刃をしならせて切ります。

入隅(いりすみ)

入隅の収め方は、

  1. 入隅で切る方法
  2. 入隅で巻き込む方法

の2種類があります。

どの方法を使用するかは好みにもよりますが、

慣れないうちは、1、の切る方法で行きましょう。

柄物のクロスを貼る場合は、巻き込んだほうが

きれいに仕上がります。

ただ、巻き込む場合は多少リスクがあります

特に木造の場合、地震などでボードが少し動いてしまう

事がありますから、巻込の場合は、隅部分にしわが寄ったり

してしまいます。

ですから、できるだけ切って施工したほうが無難です。

以下に切る場合と巻き込む場合の詳細を掲載しています。

切る

部屋の角部分の入隅を切る場合ですが、

完成は下図のようになります。

切り離し

まず①赤部分のクロスを貼ります。

①入隅部分では、0.6mmの厚さの地ベラを使用

1.2mmでも構いません。

0.6mmで切るとクロスの厚さに近いので

上図の赤の様に、端部分の折り返しがほとんど

出てきません。

次に②黄色のクロスを貼ります。

②黄色のクロス切断は1、2mmの地ベラを使用。

0,6mmと1,2mmを使用することで入隅部分の

隙間が目立たなくなり、シャープな入隅になります。

1,2mmで切ることにより図のように少しの

折り返しができて①のクロス端を隠します。

①、②ともに1,2mmを使用しても

それほど気にならないと思うので大丈夫です。

巻く

巻き込む場合は、角部分がジョイントにならず

平場でのジョインとになります。

巻込

①を最初に貼り、次に②を貼ります。

ジョイントが角に来ません。平場でのあいうちになります。

出隅

出隅の角部分ではもちろん切れません。

図のように巻き込んで施工します。

出隅

天井

プロに任せたほうが無難ですが、

自分で行う場合は、脚立2台と歩み板を用意しましょう。

準備

脚立に歩み板を渡しかけて安全を確認しましょう。

ぐらつかず、歩み板の端部分も安定しているか確かめます。

実際に貼る

天井とはいっても平場と同じなので、基本的に平場を貼る工程と

同様です。天井を貼る際にはクロスの持ち方が大切です。

写真の様にクロスの端をつかんで、上端部分をはがしていきます。

天井端にその部分をあてて、最初の1mを決めていきます。

最初の1mでその先も決まってしまうのでとても重要です。

なでバケを持っていないて手でもクロスを伸ばしながら

作業していきましょう。

余分なミミ部分がガイドになるので微調整していきます。

2枚目以降も同様に進めていきます。

慣れないと、首や腰が痛くなる可能性がありますので

注意してくださいね。

掃除・チェック

きれいに掃除しましょう!

窓やドアの枠についてしまった壁紙の糊を

スポンジなどで丁寧にふき取りましょう。

ふき取りがあまいと、糊の膜が出てきてしまいます。

最終チェック

チャック項目みて確認しましょう!

  1. エアー   (空気が残っていないか)
  2. ジョイント (隙間・クロスかぶり)
  3. 糊ふきとり
  4. 道具掃除
  5. ごみ片付け

まとめ

いかがでしたか?

説明がわかりにくかった個所もあるかもしれませんが

ご容赦ください。

解りやすくするためにも徐々に動画などもアップして

いきますので是非チェックしてくださいね。

DIYですから、出来栄えはともかく、怪我の無いように行ってください。

そして、クロスの張替には段取りがとても重要です。

貼る作業時間よりもその他の準備時間の方が長いのは

おわかりいただけたと思います。

準備、段取りをきちんと行い安全にDIYを楽しんでください。

虎の穴 

以下の内容を動画にて販売予定です。

この商品をご購入の対象者は、これからクロス屋さんを目指す方や、

本格DIYに取り組みたい方向けです。

禁止事項:情報の転売、SNSなどでの拡散はNGです。

■販売価格、20,000円

■特典、3か月の無料サポート(LINE予定)

■動画内容

ファイバーテープの貼り方

コーナービートの貼り方

平場の貼り方とコツ

カッターの使い方

ローラーの使い方

出隅の貼り方

入隅の貼り方①

入り墨の貼り方②

天井の貼り方

階段室の貼り方①

階段室の貼り方②

垂れ壁の貼り方

母屋下がりの天井の貼り方

アーチの貼り方

細い隙間の貼りかた

アクセントクロスの貼り方①

アクセントクロスの貼り方②

糊の作り方

パテの作り方

パテの打ち方

リペア編

ジョイントの隙間・平場

ジョイントの隙間・アクセントクロス

ジョイントの隙間・天壁

傷の補修

穴の補修

出隅の補修

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